すっかりブログ書くことを忘れてたので初めての会社ブログへの投稿になります。
iOS6からstoryboard上のローカライズ対応が楽になりました!楽になった方法を書こうと思いますが、楽になったのは設定時であって前準備は非常にメンドウです。くじけぬ心を装備して臨みましょう。
Step1. プロジェクト作成
まずはXcodeでプロジェクトを作成してください。今回はiPhone/iPadのstoryboardを追加した状態で解説していきます。
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Step2. Localizable.strings作成
Finderから「プロジェクト/en.lproj」ディレクトリに "Localizable.strings" ファイルを作成します。今回の初期設定時に巻き込んで作ってしまうと楽なので含めている為、今回このファイルは使いません。不要ならこのStepは飛ばしてください。
コード上で以下のように記述する事で利用します。
NSLocalizedString(@"kye", @"comment");
Step3. Base.lproj作成
Xcodeで「Project > info> Localizations > + > Other > Base(Base)」を選択。
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ローカライズ対象のファイルを選べというアナウンスがあるので、全てチェックが付いた状態で「Finish」を押します。
結果、Baseとenはこんな感じになります。
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Step4. *.storyboard用の*.stringsファイル作成
ターミナルから「プロジェクト/Base.lproj」で以下のibtoolコマンドを実行します。それぞれstoryboardに対応したstringファイルなので、そのディレクトリにあるstoryboard名が異なれば内容変更して実施ください。ibtool --export-strings-file MainStoryboard_iPhone.strings MainStoryboard_iPhone.storyboard
ibtool --export-strings-file MainStoryboard_iPad.strings MainStoryboard_iPad.storyboard
こんな感じに*.storyboardに対し、*.stringファイルが増えていればOK。 |
Step5. *.stringsファイル移動
Base.lprojに作成した.*stringsファイルを、en.lprojディレクトリにFinder(実際のファイルをって事)で移動させます。これでBase.lprojディレクトリに2ファイル、en.lprojディレクトリに4ファイルです。
Step6. Xcodeに今まで作成したファイルを追加
追加したLocalizable.stringsとstoryboardの*.stringファイルをXcode上に追加します。Xcodeから「メニュー > Add Files to "プロジェクト名"」から"Base.lproj"と"en.lproj"を選択します。 |
Xcode上で*.storyboardとInfoPlist.stringsが重複して邪魔なので消します。 |
Step7. 対応言語の追加
英語以外の言語を追加していきます。今回は"Japanese(jp)"を選びます。 |
まローカライズ対象のファイルを選べというアナウンスがあるので、 *.storyboard以外の全てにチェックを付けた状態で「Finish」を押します。 |
これで、LanguageにJapaneseが増えます。
これで前準備は終わりになります。慣れれば簡単なのかな?いあそんなことは...
Step8. storyboard上でUI作成
iPhoneのstoryboardを対応してみましょう。"MainStoryboard_iPhone.storyboard" を開いて適当にUI作成してください。今回は以下のように作成してみました。 |
Step9. storyboardに表示するテキストをローカライズ対応
"MainStoryboard_iPhone.strings"ファイルの英語or日本語を開いて以下のようにkey-valueを設定していきます。"key" = "value";ここで重要なのはkeyの方です。keyは"MainStoryboard_iPhone.storyboard" を開いて、文字を表示させる対象の部品を選択し、storyboardの右Viewの左から3つ目にあるタブにある「Object ID」と値を設定したいプロパティ名になります。
もうひとつ大事なポイントとして、対象のプロパティには何かしらの文字を設定しておいてください。未設定だとkeyに対応したvalueが設定されません。
例えばUILabelの場合、私が作成したstoryboard上ではObject-IDが "udb-le-F0F" でした。これに表示させたい対象のプロパティ名 "title" を組み合わせた "udb-le-F0F.title" がkeyとなります。"MainStoryboard_iPhone.strings" 上には以下のように書きます。
"udb-le-F0F.title" = "Localize"; // 英語ファイルなお、今回iPhoneだけstringファイルを弄りましたが、このままではiPad側のstringファイルに何も書かれていない為、エラーになってしまいます。たとえ未使用でも*.stringファイルには何か書いておく必要があるのでご注意を。
"udb-le-F0F.title" = "ローカライズ"; // 日本語ファイル
storyboard上に文字を挿入したい時はこのStepを毎回行う必要があります。
Step10. ローカライズされた事を確認
これでローカライズ対応は終わりました。言語表示が"英語"と"日本語"で検証してみてください。切替方法は「Settingsアプリ > General > International > Language」となります。
もしうまく表示されない時はcleanするなり、アプリを一度削除する必要があります。
備考. 適当に試してみた
MainStoryboard_iPhone.strings(en.lproj)
/* UITabBarItem。Object-IDはUINavigationBar自体ではなく、Title部分のUIBarButtonItemな事に注意 */
"QxD-1d-LR4.title" = "Search";"hjG-GX-5Zj.title" = "Fav";
/* NavigationBar上のタイトル。Object-IDはUINavigationBar自体ではなく、Title部分のUIBarButtonItemな事に注意 */
"udb-le-F0F.title" = "Localize";
/* UIBarButtonItem */
"HHM-r4-1XD.title" = "Push";
/* UILabel */
"3b5-Va-UMR.text" = "subakolab Inc.";
/* UITextField */
"beM-F3-IQy.placeholder" = "hogehoge";"VKy-Ty-8Nf.text" = "input";
/* UIButton */
"Lrt-NR-GvK.normalTitle" = "tararara";
MainStoryboard_iPhone.strings(ja.lproj)
/* UITabBarItem */
"QxD-1d-LR4.title" = "検索";"hjG-GX-5Zj.title" = "お気に入り";
/* NavigationBar上のタイトル */
"udb-le-F0F.title" = "ローカライズ";
/* UIBarButtonItem */
"HHM-r4-1XD.title" = "押して";
/* UILabel */
"3b5-Va-UMR.text" = "株式会社スバコラボ";
/* UITextField */
"beM-F3-IQy.placeholder" = "ほげほげ";"VKy-Ty-8Nf.text" = "入力";
/* UIButton */
"Lrt-NR-GvK.normalTitle" = "たららら";
余談
ブログに書くのが途中で面倒くさくなって投げそうになったのをグッと我慢して書いたのでゼヒゼヒお試しください。何が面倒臭かったかと言うと今現在Bloggerのデザイン変更権限がアカウントに付与されてないせいで、ソースコードを綺麗にハイライトしてくれるjsを組み込めなかったせいで自分でハイライトさせた事ですね。そのままだと見難いし、でも面倒くさいしの間でたゆたってました。
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